生きる


青空の 下で 蝶が 飛んでる
自由に 飛べたら どこへ 行こう
きっと どこにも 行かない だろう
だって いつでも 飛べる のだから

あなたが 死んで やっと 気づいた
わたしは 一度も 飛んで なかった

確かな ことは 生きてる ってこと
わたしの 他は 何も 知らない
だけど それで いいんだ きっと
流れて 流れて 流れて しまえ

緑の 中で 蝉が 泣いてる
余命を 知ったら 何を するのか
きっと 慌てて 飛び出す だろう
だって あなたは 死ぬの だから

わたしが 飛んで やっと 気づいた
あなたの 命に 終わりが 来たと

確かな ことは 生きてる ってこと
あなたの 他は 何も 見えない
だけど それで いいんだ きっと
忘れて 忘れて 忘れて しまえ

あなたが 死んで やっと 気づいた
あなたが 生きた 世界の 広さを